日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/11.風俗・娯楽 | |
01.絵画 | |
11.風俗・娯楽 | |
東京三十六景 浅草酉乃市 | |
絵師:一景 落款: 本名等: 版元: | |
技法:錦絵 法量:182×246 | |
数量:1 | |
37TA/00442 | |
解説:「東京三十六景」という揃物の7番目であるが、揃物の全容は明らかにしていない。酉の市は、現在も行われている季節市の一つで、11月の酉の日に鷲神社の祭礼に合わせて境内で開催される市である。1か月に酉の市がめぐってくるのは、年によって2度または3度あるが、そのたびに一の酉、二の酉、および三の酉と称して市が立った。浅草の奥の鷲神社(現、台東区龍泉寺町)の酉の市は、江戸時代から有名であった。この神社は、本来は武運の守護神であったが、いつしか開運の神として信仰されるようになった。神社の裏手が吉原遊郭であり、その知名度と集客力が、酉の市を隆盛に導いたといえよう。この酉の市では、飾りをつけた熊手を売る店が並ぶので熊手市の別称もあった。熊手で、もろもろの福をかき集めるという縁起物である。図中にも、買い集めた熊手を担いで帰る客の姿が描かれている。同時に売られる八ツ頭も、頭に立つとか、子(子芋)がふえて子孫繁盛につながるという、これも縁起物であった。なお、現在の東京では、新宿・目黒の大鳥神社などでも酉の市が立つ。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |