日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
江戸自慢三十六点 芝神明生姜市
元治1年
1864
絵師:広重I・国貞I 落款: 本名等: 版元:万丁  平のや   
技法:錦絵 法量:356×240
数量:1 
37TA/00443
00650
解説:江戸の芝にある大神宮は、一般に芝明神と呼ばれていたが、同社の9月16日の例祭を中心に11日から21日までの前後10日間が祭日となっており、他の神社の祭礼が1~2日であるのと比べて長期にわたるので、俗に″だらだら祭り″という。この祭には、図にあるように土生姜が売られたので別名を″生姜市″と称した。昔、神前に生姜と鮮魚を供えた、という故事に基くと伝えている。生姜のほかにも、図中の女性が手にしている千木筥(ちぎばこ)でも有名である。桧で作った小判形の曲物に藤の花を描き、中に飴を入れてあり、図では2段だが、現在は3段重ねにしてワラ紐で結んでいる。千木筥の名は、社殿の千木の余材を用いて作ったからとも、上記の供え物を千木(千器)に盛ったからとも伝えている。 この図は、豊国と広重と二人の絵師の共同作になっている。前面に立つ2人の女性を豊国が描き、背景を含むその他は広重が担当したことは、画風により推定できる。なお、本図は「江戸自慢三十六興」の内の一点であるが、全貌は把握できていない。(原島)
史料群概要
画像有