日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/03.経済・金融 | |
01.絵画 | |
03.経済・金融 | |
一二支寄合咄 | |
絵師:国貞II 落款: 本名等: 版元:ゑかつ | |
技法:錦絵 法量:358×490 | |
数量:2続 | |
37TA/00449 | |
00656 | |
解説:明治開化期の初期の風俗を、十二支の集会に擬して風刺したもの。刊年を示す極印は、やや崩れていて明瞭でなく、1872(明治5)年のようにもみえるが、図中の″とり″の詞に″ことしは、とりわけねんばんでいそがしい……″とあるので、翌年の1873(同6)年の可能性もある。両年のうちのいずれかは決定できない。丑(牛)が葱と餅をみるとぞっとする、と訴えれば、亥(猪)も仲間(豚)が寒くなると危険だと歎いている。牛鍋を中心にした肉食の流行を扱ったものとして早いものといえよう。そのほかにも、午(馬)は馬車を牽くのに忙しく、理髪店の看板となる赤白青のねじれ棒を持った未(未)は髪結役として断髪に言及している。そして他の十一支が一匹ずつの登場であるのに、卯(兎)だけが三匹いて、この図では主役の扱いである。その詞書に″この節のように皆にかわいがられることもねえものよ、しかし舶来だねでねえとおあいだサ″とあって、このころに大流行した兎飼育をとりあげており、その対象が外来種にあったことがうかがえる。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |