日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/07.産業 | |
01.絵画 | |
07.産業 | |
本朝伯来戯道具くらべ | |
明治6 | |
1873 | |
絵師:芳藤 落款: 本名等: 版元:土橋政田屋板 | |
技法:錦絵 法量:369×499 | |
数量:2続 | |
37TA/00450 | |
00657 | |
解説:おもちゃ絵に多くの秀作を残した芳藤が、開化期に移入された西欧からの舶来物品によって、伝統的な和製の品物が劣勢に追い込まれた状況を、擬人化の手法で描いている。対立の構図は、兎と鼠、かめ(西洋犬)と日本犬、まんてる(マント)と上下、三なき車と軽子、郵便と飛脚、とんびと合羽、および、くつと雪駄とこま下駄の七つの組合せである。兎は、このころ異状に流行した兎の飼育によるものであり(No.348参照)、三なき車とは図のように後尾に荷物を支える鉄枠をもち長い引き棒のついた荷物運搬用具で、これを牽かされる丁稚と職を奪われた仲仕と重い荷物を運ばされる車との、三者が泣かされるというので、三泣き車と命名されたという。唯一、3者を組合せたものは、靴と雪駄の争いにこま下駄が仲裁にはいった図で、それぞれの詞書は歌舞伎の「鞘当(さやあて)」で名古屋山三・不破伴左衛門・傾城葛城のセリフをもじってある。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |