日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
源氏四季ノ内 冬
安政5
1858
絵師:国貞I 落款: 本名等: 版元:○に甚   
技法:錦絵 法量:371×748
数量:3続 
37TA/00452
00659
解説:「源氏四季ノ内」と題する揃物のなかの1枚で、冬として歳の市を扱っている。揃物の他の三季を確認していないこともあって、表題の源氏が何を意味するのかは判然としない。本図の左端に、乗物に乗った武家の女性が描かれているのは、歳の市という民間の行事とはやや不一致の取合せであるが、『偽紫』で大奥を風刺したのと同じ趣向であろうか。 歳の市は、歳末に正月用の道具を用意するために開催される定期市の一つで、江戸では深川や麹町その他で日時をずらして開かれていた。なかでも12月17・18両日に開く浅草観音の歳の市は有名で『江戸名所図絵』の挿図にも描かれている。本図は浅草の雷神門前を描いたもので、右端にある家庭用の神祠も歳の市の主要な販売品であった。(原島) (採寸情報)右と中央の版は絵がつながらないが、すきまなく合わせた寸法を表記した。右は365×250mm、中央・左は370×498mm。(青木睦)
史料群概要
画像有