日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/08.商業 | |
01.絵画 | |
08.商業 | |
東都繁栄之図 | |
安政2 | |
1855 | |
絵師:芳員 落款: 本名等: 版元:佐野喜 | |
技法:錦絵 法量:367×758 | |
数量:3続 | |
37TA/00457 | |
解説:江戸の麹町5丁目にあった岩城屋呉服店の店前の風景を背景に5人の女性を配している。女性たちの中央にいる1人だけ振袖の娘の婚礼衣装でも誂えにきたという設定であろうか。前後の留袖の女性は娘の母親と姉、それに使用人であろう。呉服屋の、はなやかな雰囲気で″東都繁栄″を表現している。岩城屋は升屋九右衛門(または久右衛門)を名のり、看板にも岩城升屋と記載している。軒の屋根の上に建っている看板は、屋根看板と呼ばれるもので、街路側につき出している軒看板と違って道幅に余裕のない場所にも適用できた。岩城屋は菱垣廻船仲間や江戸十組問屋にも加盟する店であったが、呉服・木綿の問屋の多くは日本橋大伝馬町周辺に集中しており、地理的にやや離れている麹町の岩城屋などは、大伝馬町の問屋仲間と対立したり、時に排除される状態を生じることもあった。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |