日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京横浜名所一覧図会 鈴ケ森雪中
明治5
1872
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:辻文   
技法:錦絵 法量:357×242
数量:1 
37TA/00465
00672
解説:揃物としての表題が『東京横浜名所一覧図会』とあるが、本図の中央に電信柱が描いてあるのをみると、1869(明治2)年に開設した東京と横浜との間の電信をテーマにまとめたものであろうか。これは推論であって、揃物の全容は確認していない。ただし、旧幕時代には刑場の印象が強かった鈴ヶ森を、″名所一覧″の1地点として選定した場合に、電信線の存在は新時代の名所に変貌させる有力な素材となったことは確実であろう。電信線のほかにも、人力車、マント、洋傘など新文明を象徴する風俗が点描されている。番傘にある一立斉の屋号はいうまでもなく作者広重の画号である。(原島)
史料群概要
画像有