日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
新酒番舩 入津繁栄図
文久2年
1862
絵師:芳幾 落款: 本名等: 版元:広幸・広岡屋幸助  広岡屋幸助  
技法:錦絵 法量:373×1466
数量:6続 
37TA/00490
00730
解説:江戸時代に各地の生産物の集積地であった大坂から江戸へ物資を輸送する主力だった菱垣・樽の両廻船は、相互に競争しつつ発達した。しかし、帆船による海上輸送には遅延や海難などの事故が多く、廻船問屋側はそれらの苦情にサービスの改善を求められていた。前号で述べたように番船はその対策の一つで、新酒番船はその年の初出荷の酒樽を積んだ船を使った競争で、起源は17享保15)年以前という。図は、江戸の酒問屋が集中する新川へ番船が到着した状況を描いており、到着を知らせに走る若者などのあわただしい様子をうかがうことができる。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有