日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
東京海運橋第一国立銀行の全図并ニ近円の市中一覧の図
明治9
1876
絵師:芳虎 落款: 本名等: 版元:武川清吉  須田町四番地 
技法:錦絵 法量:364×731
数量:3続 
37TA/00494
00743
解説:現在の日本橋兜町に建設され明治6年7月に開業した第一国立銀行を中心に、周辺を一望した3枚続である。明治2年設立の為替会社、同4年開局の郵便局(No.336参照)に続いて第一国立銀行を設置したことから、新政府がこの一帯を金融通信を柱にした拠点と位置づけようとした意図が読みとれる。もっとも為替会社そのものは国立銀行の発足と前後して消滅する状況であった。周辺には東京湾からの河川がはいりこんで、日本橋(No.447参照)、江戸橋、鎧橋(No.517参照)などの橋が多く、日本橋の向うには越後屋から脱皮した三井組が建ち、その後方には九段の招魂社(後の靖国神社)が遠望されている。図の右側は小網町から為替会社のあった人形町へ続き、右端には水天宮(No.76参照)があった。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有