日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
日本銀行落成之図
明治29
1896
絵師:晴興 落款: 本名等: 版元:武川清吉  日本橋区本銀町二丁目十二番地 
技法:錦絵 法量:376×731
数量:3続 
37TA/00495
00744
解説:1882(明治15)年6月に設立された日本銀行は、日本の中央銀行として、金融・貨幣政策を中心とする日本経済の近代化を象徴する存在となった。そのような性格をもつ日本銀行であるから、建物の建設にも注意を払い、まずは欧米の銀行建築の実体を調査することから始め、計画の着手から足かけ9年の歳月をかけて1896(明治29)年3月にようやく竣工した。設計にあたったのは明治期の建築家として著名な辰野金吾で、同人が後年に設計した東京駅とともに、同人の代表的建築物である。重厚な外観をもつ一方で、中庭の空間をとるなどして、外部からの侵入に対する警備にも配慮した構造が高く評価された。現在は重要文化財に指定されている。作者の篠原清興は、小林清親の門人とされる。(原島)
史料群概要
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