日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
皇朝庶人風俗沿革全図
明治33
1899
絵師: 落款: 本名等: 版元:東京造画館   
技法:石版 法量:1048×533
数量:1 
37TA/00504
00776
解説:太古(原始)から近代(明治)までの代表的な服装を一覧図にまとめてある。表題に″庶人風俗″とあるように、貴族や武士を排除して一般人だけの風俗を対象としたのは、発行の1900(明治33)年という時代を反映したものであり、恐らくこの種の風俗図としては最も早いものに属するといえよう。 ここに集められたものは全部で88種、中には万才や角兵衛獅子のように2人1組のものがあるので、人物としては90人を数える。そのうち3分の2は近世~近代で占められているのは、取材史料の制約からも当然であろう。中世のものは、『職人尽絵』などを参照しているとみられるが、顔の表情などはほとんど同一であって、服飾描写に主眼をおいたものといえる。しかし、最古に登場するクロボックル(コロボックル)の老人が眼鏡をかけているのは、想像画としても逸脱している。逆に、近代のなかでは、郵便配達人を″配達夫″と″集配人″の2種をとりあげて、創設時の風俗と、改良された新制服を書きわけている。(原島)
史料群概要
画像有