日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
凌雲閣諸業遊観双六
明治23
1890
絵師:春暁 落款: 本名等: 版元:長谷川常二郎  神田鍛冶町五番地 
技法:錦絵 法量:256×725
数量:1(1、袋1の内) 
37TA/00514-001
00794
解説:浅草の凌雲閣を素材とした絵双六。凌雲閣についてはNo.235の解説を参照されたい。右の解説でも述べたように館内では各種の土産物を販売したから、本図の構想が生まれたのであろうが、本図に示された各階の品名は実体を写したものではない。実はそれぞれの物価動向を示した風刺画の一種で、上層にいくほど高騰を意味し、下層ほど下落しているものである。このことは、気球で上昇している古金銀と、楼上からとびおりている洋銀とが、最もよく象徴しているといってよかろう。各品物は擬人化し顔の部分を品物で描いているのも、この種の風刺画の常套手段である。なお、この双六には発売時の包装用の紙袋が原形で残っているのが貴重である。(原島)
史料群概要
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