日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
東京築地ホテル舘繁栄馬車往来之図
明治4
1871
絵師:了古 落款: 本名等: 版元:山城屋甚兵衛板  芝神明前 
技法:錦絵 法量:372×743
数量:3続 
37TA/00524
00804
解説:アメリカに続いて、オランダ、ロシア、イギリス、フランスなどと相次いで修好通商条約を締結した安政5(1858)年から10年、慶応3年には江戸に外国人居留地を設けることになったが、維新の変革と重なって翌4年11月に漸く築地鉄砲洲一帯を居留地に解放した。その居留地で外国人用の宿泊と商談の場所を提供するために建設されたのが築地ホテルであるが、この方は慶応3年7月に着工して4年8月に完成している。場所は旧紀州家屋敷地(現、勝鬨橋際)で、木骨3階建ての本館に一部4階を付け、更にその上に3坪(10平米)の塔屋を設けた。外壁は瓦貼り海鼡壁で、間口40間、奥行34間(図中には42間とあり)の大建築で、日本人(清水喜助)が設計した最初の洋建築として、以後の建築に与えた影響は大きい。残念ながら明治5年2月26日(旧暦)に兵部省から起った火事により類焼してしまった(『清水建設百七十年』参照)。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有