日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/08.商業 | |
01.絵画 | |
08.商業 | |
東都大伝馬街繁栄之図 | |
(1843~1847) | |
1843~1847 | |
絵師:広重I 落款: 本名等: 版元:板元丸に久 | |
技法:錦絵 法量:363×730 | |
数量:3続 | |
37TA/00529 | |
00809 | |
解説:江戸の大伝馬町は、その名が示す通り、江戸で幕府の伝馬御用を勤めるために設けられた町であった。江戸は五街道の起点に位置していたからその規模も大きく、1丁目・2丁目・3丁目と続いていた。ところが、そのうちの1丁目に4軒の木綿問屋が現われ、ほかにも木綿の仲買商人が出店したりして、17世紀中ごろには木綿問屋街を形成することになった。その後、盛衰はあったが、本図が製作された近世末期になっても、木綿問屋が軒を並べる盛況は続いていた。街路の両側には、宮島屋、長谷川、いとう屋、長井大和屋、川喜多、丹波屋長谷川、ゑひす屋、丸屋などの商号を染めぬいたのれんがみられる。彼らの多くは、木綿の生産地であった伊勢国から江戸に出店したもので、俗に伊勢店と呼ばれた。大伝馬町の木綿問屋街は、江戸で有力な勢力ではあったが、取引をめぐっては他町の問屋との紛争も生じており、必ずしも安泰なわけではなかった。20世紀後半まで営業を続けたのは、そのうちの丹波屋長谷川だけという実績が、厳しい状況を物語っているといえよう。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |