日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
金龍山の暮雪
絵師:国貞I 落款: 本名等: 版元:永寿之反  西村屋与八  
技法:錦絵 法量:374×250
数量:1 
37TA/00538
00818
解説:本図の左右の切り口からみると、左と右に1枚ずつ加えて3枚続であったと推定される。その場合に、本図にある″金龍山の暮雪″の見出しによって、″八景もの″の一部であると考えるが、3枚続のなかで八景が完結するには無理があり、全体が何枚の揃物であったかは不明である。端物として残された本図は、浅草観音の境内にあった楊枝店を前面において、そこから本堂や五重塔ごしに隅田川をとらえ、その先に吾妻橋を描いている。橋の上は夥しい群集で埋っているが、これは何を意味するのであろうか。川中に、提灯を飾った大船がみえて、これを目当てにしたようでもあるが、何の行事であるかは特定できない。前面の楊枝店は前号(No.537)と同じく柳屋で(同店については前号の解説を参照)、本図の左側に添って描かれているように銀杏の大樹の下に開店していたことで有名であった。なお、柳屋お藤は明和6(1769)年4月ごろに店に現れて、間もなく姿を消したと伝えられるから、作画期からみて店番の女性はお藤ではない。(原島)
史料群概要
画像有