日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/10.地理 | |
01.絵画 | |
10.地理 | |
古今東京名所 江戸橋土手蔵日本橋 江戸橋三菱の荷蔵 | |
明治16 | |
1883 | |
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:辻岡文助 | |
技法:錦絵 法量:375×254 | |
数量:1 | |
37TA/00539 | |
00819 | |
解説:この揃物の2番目に取あげた江戸橋の古今を対照させたものである。今も同名の江戸橋があるが、1923(大正12)年の関東大震災の後で復興計画として新設した昭和通りに合わせて移設したため、日本橋に近くなったが、それ以前はもっと下流に架かる橋であった。 上段の古景で、右奥にみえるのが日本橋である。水上輸送を主力としたために、江戸の商業活動の中心であった日本橋の両岸には、全国から江戸に回送される物資の荷揚げ場としての土蔵(倉庫)が立ち並んでいた。江戸橋の上を、満開の桜の大木を荷車にのせて運んでいるのは、現実味は薄いといえよう。 下段の今景は、一転して冬の景色となり、日本橋などの遠景はカットして、江戸橋の南詰西側に新築された煉瓦造りの三菱の荷蔵を中心に据えている。上段の土蔵との対比に、古今の時間差を示したものであろう。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |