日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京汐留鉄道舘蒸気車往返之図
明治6
1873
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:板元土橋政田屋兵吉・土橋政田屋板   
技法:錦絵 法量:377×716
数量:3続 
37TA/00544
00824
解説:開業してから半年たらずしか経過していない新橋駅である。開業前に地名の汐留を新橋に改めていたが、一般には旧地名のまま″汐留駅″と呼ばれたのであろう。本図の表題も汐留を使用している。駅舎も鉄道館と記している。煉瓦造りの2棟の間にホームへの通路を設けた構造は、本図もかなり正確に描いているが、この駅舎は1923(大正12)年の関東大震災で焼失してしまった。しかも、建設が古いこともあって、当時の設計図面なども残っていなかったが、1990年代末から始った汐留地区の再開発事業の一環として、2003年春には旧駅舎を復元する計画が進行中である。再開発の工事中に発掘した旧駅舎の基礎をもとに、絵画や写真を参考にして寸法を割り出すということで、復元された時には本図と比較してみるのも、また一興であろう。 右上の題名の枠内には、出発時刻と運賃表が併記されている。運行本数は午前8時から午後6時まで計9本、運賃は上・中・下の3等級で、上等は下等の4倍である。(原島)
史料群概要
画像有