日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
横浜銕橋之図
明治3
1870
絵師:貞秀 落款: 本名等: 版元:丸甚梓  芝神明前 
技法:錦絵 法量:366×735
数量:3続 
37TA/00567(rep01)
00847
解説:ここに描かれる鉄橋は吉田橋と呼ばれ、現在の横浜市中区、関内駅のそばにあった。現在は埋め立てられているが、横浜港のあった関内は大岡川によって区切られていた。吉田橋は伊勢崎町と関内の日本人街を結んでいた。鉄橋は1869(明治2)年、イギリス人ブラントンの設計で造られ、「かねのはし」と呼ばれていた。 貞秀独自の極端な遠近法によって、関内の街を遠望している。外国人居留地には各国の旗が高く掲げられているのが見える。6枚続きで一つの景観を表現しているが、改印を見ると、右3枚の「横浜鉄橋之図」が1870(明治3)年8月、左3枚の「横浜鉄橋其二」が1870(明治3)年10月を示しており、時期をおいて刊行されたことがわかる。 消失点が複数設定されることにより、広角レンズでぐるっと見回したような、不思議な視覚効果を上げている。横浜絵の絵師貞秀の中でも代表的な作品の一つである。(田島) (採寸情報)6続の状態での寸法は366×1474mm。(青木睦)
史料群概要
画像有