日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/05.交通・通信 | |
01.絵画 | |
05.交通・通信 | |
横浜商館並ニ弁天橋図 横浜ステーシヨン。蒸気入車之図並海岸洋舩。燈明台を眺望す | |
絵師: 落款: 本名等: 版元:丸屋鉄次郎板 通二丁目 | |
技法:錦絵 法量:376×720 | |
数量:3続 | |
37TA/00612 | |
解説:3枚続の1つの図柄にも拘わらず、2つの題名をもつ絵である。両方の題名に入れられた、横浜ステーション、洋船、燈明台(灯台)、横浜商館、弁天橋の何れもが、新時代の横浜を象徴するものだったからであろう。場所は現在の桜木町周辺で、弁天橋が架かる川は大岡川である。本図には出版年の明記がない。図中の建築物などから推定すると次のようになる。鉄道は1872(明治5)年5月7日に品川まで、同年9月12日に新橋までが開通している。弁天橋は1869(同2)年に木造で新しく架橋され、1873(同6)年に木造のアーチ橋に架けかえられた。政架の時に橋台と橋脚には煉瓦を巻いたという記事は本図と一致する。弁天橋を渡った先にある灯台は、1869年7月に木造の試験灯台を建て、1874(同7)年3月18日に煉瓦造の灯台が落成している。以上の考証により、最も早い時期として1874年となり、作者の国鶴が1878(同11)年3月19日に没しているから、遅くもこれ以前でなければならない。(『横浜市史橋』)。(原島) | |
史料群概要 | |
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