日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
東京府下名所尽 京橋従煉瓦石之図
明治7
1874
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:辻岡屋亀吉板   
技法:錦絵 法量:363×244
数量:1 
37TA/00614
00959
解説:本図に描かれている街区は、一般に「銀座煉瓦街」と呼ばれている。1872(明治5)年2月に起こった銀座、築地の大火をきっかけに、政府は東京中心部の不燃化を決意。銀座の再建は煉瓦造りの家屋によることを決定した。イギリス人建築家ウォートルスの設計で、京橋-新橋間の家屋をすべて煉瓦造りとした。道路は拡幅され、歩道と車道に区切られ、街路樹が植えられた。1873(明治6)年から順次できあがっていったが、西洋建築に慣れない住人の評判は悪く、この区間以外にも広げていくという当初の予定は断念された。京橋のやや北から煉瓦街の南西方向を望む。本図は刷りが非常に悪い。色数は少なく、ボカシも省略されている。構図的にも、左にまだ続いているように見え、バランスが悪い。3枚組を1枚になおした可能性がある。同じ広重の「東京開化名勝京橋石造銀座通リ両側煉化石商家盛栄之図」3枚組(マスプロ電工美術館)の右端の一枚と構図が近似している。(田島)
史料群概要
画像有