日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
西京神戸之間鉄道開業式諸民拝見之図
明治10
1877
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:福田熊治郎  長谷川町二十番地 
技法:錦絵 法量:370×744
数量:3続 
37TA/00620
00965
解説:明治5年の新橋-横浜間の開通に続いて、西日本においても鉄道の建設が急ピッチで行われた。まず明治7年5月に大阪-神戸間が開通する。続いて大阪から京都への敷設を進め、明治9年9月に、京都の大宮通に仮停車場を設置して、一般運輸の営業を開始した。翌10年2月5日、明治天皇の行幸を仰ぎ、新しい駅舎が現在の京都駅の場所で開業した。この開業式は、一般庶民も見物することが許されることとなり、大きな賑わいとなった。 本図には、煉瓦造2階建ての新駅舎に到着する天皇の乗った列車と、それを迎える官民の群衆が描かれている。改印から見てこの開業式に合わせて版行されたものと思われる。背後に見える東山らしき山を除くと、駅舎と列車以外の描写がほとんどないので、作者が実際にこれだけのために京都に赴いてスケッチしたかどうかはわからない。(田島)
史料群概要
画像有