日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
各国薬品絵具染草其他数品 川越喜多町間坂伊兵衛
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:錦絵 法量:256×373
数量:1 
37TA/00621
00966
解説:川越の間坂家は、穀物商の横田家、同安斉家、呉服商の近江屋と並ぶ川越で五指に入る大商人であった。(『川越市史』近代編)。しかも、関東の穀倉を背景とした穀物商や、養蚕・木綿農家をひかえた呉服木綿商が多いなかで、小間物を取扱う間坂家がその仲間入りをしているのは、商法・商圏などに努力があったからであろう。店に掲げてある各種の看板は、すべて薬品名であるが、図中に書出した広告には、薬品のほかに、絵具、染草、其他となっていて、小間物といっても小道具や装身具などと違って、いずれも必需品に近いものを売買していたと察せられる。図中に刊記はないが、人力車や男性の頭髪型などによって、明治中期の作品と推定される。『原色浮世絵大百科事典』(第二巻)には明治25(1892)年と明記してあることを、参考のため付記しておく。(原島)
史料群概要
画像有