日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京名所 競 上野山下鉄道舘真景
明治22
1889
絵師:国利 落款: 本名等:永松作之助 版元:永松作之助  本郷区湯島切通町三番地 
技法:錦絵 法量:373×728
数量:3続 
37TA/00633
00978
解説:上野駅の駅舎を北東方向から見たところ。日本における鉄道は、1872(明治5)年の新橋-横浜間開通に始まり、1874(明治7)年の大阪-神戸間と続く。これらの建設は政府によって行われたが、東北方面については、民間会社である日本鉄道会社によって事業が始められた。日本鉄道会社は、政府の資金難と、華族・士族への授産事業の必要性から、1881(明治14)年に設立され、今日のJR高崎線、東北本線、常磐線などが建設された。1906(明治39)年、鉄道国有法により国有化された。 まず1883(明治16)年、上野-熊谷間が開通し、上野駅はこれに伴って開業した。翌17年には高崎まで開通し、青森までつながったのは1891(明治24)年であった。本図では、手前が高崎側つまり北になる。いま汽車が出発するところで、その迫力を強調するために、極端な遠近法を用いている。左上にはアルファベットで、JAPAN TOKIO UENOYAMSITA STATION SINKEIという中途半端な英語が記されている。(田島)
史料群概要
画像有