日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
貯金奨励雙六
明治31
1898
絵師: 落款: 本名等:奥村藤次郎 版元:林虎之助  京都市上京区二条通高倉東入観音町一番戸 
技法:錦絵 法量:786×545
数量:1 
37TA/00639
00989
解説:京都の四十九貯金銀行が発行した双六。京都には1878(明治11)年に京都四十九国立銀行が設立され、1897(同30)年に四十九銀行に改称している。同行の所在地は三条柳馬場西入であって、本図の本店所在地と一致する。従って四十九銀行が四十九貯金銀行に改編されたと考えられる。貯金銀行は一般には貯蓄銀行の名称で呼ばれ、1893(同26)年制定の″貯蓄銀行条例″によって設立された。貯蓄銀行というのは、零細な民衆の預金を預かる目的で営業を許可され、普通銀行と比較すると営業範囲などに制限を受けた。四十九貯金銀行は、1908(同41)年に休業に追いこまれ、京都貯金銀行と合併しているので、恐らく明治30年代の中ごろに普通銀行から貯金銀行に変ったものであろう。 双六の構成は同種のものと同様、貯金をもたらす勤勉や夜業に対し、暴落や登楼など貯蓄の弊害を配したものとなっている。(原島)
史料群概要
画像有