日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
東都築地保互留舘海岸庭前之図
絵師:国輝II 落款: 本名等: 版元:   
技法:錦絵 法量:366×729
数量:3続 
37TA/00654
01008
解説:築地ホテルを裏手の海側から描いている。そのため、海岸沿いの庭園の様子を知ることができる。ホテルの建物は西洋風をとりいれたが、庭園にまでは及ばなかったようで、池あり、泉水あり、四阿(あずまや)ありの、和風庭園の様式である。ただ、池の周囲に樹木がないのは、造成して間もないための未成熟でなく、計画になかったと思われる。池畔の数ヶ所に植木鉢を置いてあるのは、これに代る発想であろうか。 なお、庭園内に描かれた多くの人びとは、どのような性格と考えたらよいだろうか。少なくとも宿泊客ではない。しかも、この庭園はホテルに付属したものである。ここへ入るには自由ではないはずである。とすれば、庭園の観覧者なのであろうか。描かれた人物のなかには、ホテルで使用する資材を運んでいるらしい者がいて、全員ではないが、その存在に疑問が残る。(原島) (採寸情報)右・中央・左の版とも図柄がつながらないが、すきまなく合わせた合計寸法を表記した。各1枚の寸法は、右365×243mm、中央は366×241mm、左は365×245mm。(青木睦)
史料群概要
画像有