日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
上野小山両毛高崎間鉄道案内廻り雙六
明治25
1892
絵師: 落款: 本名等: 版元:正田治兵  下谷区車坂町八十一番地 
技法:錦絵 法量:468×710
数量:1 
37TA/00657
01011
解説:小山と前橋とを結ぶ両毛線が全通したのは1889(明治22)年11月であった。翌12月には前橋と高崎とがつながって、上野~高崎~両毛線~小山の鉄道が、小山から東北本線で再び上野に戻る環状のルートができあがった。厳密には、上野~大宮間は高崎線と東北本線が共用しているから、大宮を起点とした環状ルートになる。こうした複雑な経由をもつから、本図の双六も単純な回遊とはならないで、下段の古河~蓮田間の東北本線の部分が介在する変則的な配置になっている。競技法の説明には、″進行線路ニ道アレバ、運転者ノ随意ニ、両毛線ヲ迂回シ進ムモ、本線ヨリ直行スルモ妨ケナシ″とあって、振り出しから直上へ進んでも、左へ向って行くのも自由だとしているが、上りまでのコマ数には大差があるので、実際に競技が成立するかはやや疑問が残る。(原島)
史料群概要
画像有