日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
東京名所之内 明治十年上野公園地内国勧業博覧会開場之図
明治10
1877
絵師:暁斎 落款: 本名等:河鍋洞郁暁斎 版元:浅野栄蔵  上野広小路町三番地 
技法:錦絵 法量:344×728
数量:3続 
37TA/00661
01015
解説:国内の本格的な博覧会の最初となったのが、本図の内国勧業博覧会で、これを第一回として14年に第二回、23年に第三回、28年に第四回、36年に第五回を開催した。開催地は第三回までが東京、第四回が京都、第五回は大阪であった。第一回の開場式は8月21日で天皇の行幸をみるなど盛大な行事として人を集めた。本図の左側にある風車は井戸水を汲上げるアメリカ式の揚水機で、人々に水を飲ませた。暁斎は表題を少しずつ変えて同趣向の作品を3点残しているが、全体の構図はほぼ同じながら、1点は風車が右に移り、1点は風車が描かれていない。風車のない絵にも井戸はあり、その近くには上を見上げている見物人もいるので、その部分は意味不明となるが、摺り落しとも見えず、不思議な作品である。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有