日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/08.商業 | |
01.絵画 | |
08.商業 | |
商人職人振分双六 | |
絵師: 落款: 本名等: 版元:有田屋清右衛門梓 芝神明前 | |
技法:錦絵 法量:592×427 | |
数量:1 | |
37TA/00663 | |
01017 | |
解説:刊記はないが、版元の有田屋の活動が天保~文久ということや(『原色浮世絵大百科事典』第3巻)、画風などから幕末の刊行と推定される。有田屋の所在が本図の芝明神から後に宇田川町に移転しているので(同前書)、幕末も最終期ではないといえよう。表題は『商人職人振分双六』であるが、数の上では断然職人の方が多い。中で、″ぬり物屋″と″ぬり物師″は同一の商品の商人と職人とを扱っているが、併出はこれだけで他の例はない。″紙屋″が2度でているが、何れも紙商であって、例えば″紙すき″のような職人との対比になっていない。コマを進める表記は両方とも″かみや″なので混乱を生じるおそれがある。例えば右下辺の″たばこ屋″で3の目は″かみや″であるが、″紙屋″はすぐ上のコマと中央上部のコマの2か所にある。常識的にはすぐ上の紙屋を選ぶ筈であるが、中央上部の紙屋へ飛ぶことも可能になる。明らかに作者の失敗であろう。上りは″士農工商″になっているが、表題との関連は必ずしも明確ではない。(原島) | |
史料群概要 | |
画像有 |