日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
博物館
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:石版 法量:137×197
数量:1 
37TA/00689
01055
解説:表題は上部の欄外に小紙片を貼付して「博物館」とあるばかりで、刊記もないが、建物は1881(明治14)年1月に上野に建設された現在の東京国立博物館の前身である。1877(同10)年に開催された第一回内国勧業博覧会の後に、本格的な博物館の新設を計画するようになり、翌年から準備に着手し、来日中の英人J.Conder(コンドル)に設計を依頼して建設を始めたが、工期は大幅に遅れ、1881年3月に開催が決定していた第二回内国勧業博覧会の会場に使用するため、開場の約1か月前にようやく竣工をみた(『東京国立博物館百年史』)。上記のように本図には刊記がないので、正確な年代は推定できないが、石版刷りであることから、建設直後ではなく、1887(同20)年前後の作品と考えられる。建物の外観や前庭の噴水池の形状などは、大体において間違いはないが、正面玄関上の2階部分にあたるバルコニーの出入口が等間隔で5ツに仕切られているが、当時の図では均等でなく、中央と左右が大きく、間の2つは細くなっている。こうした細部の描写については、本図を使用する際に注意が必要であろう。(原島) (採寸情報)台紙の題字部分は含まず、原物の寸法のみ示した。(青木睦)
史料群概要
画像有