日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
児童翫当画
明治33
1900
絵師: 落款: 本名等:脇本イト著作 版元:脇本イト  広島県賀茂郡竹原町千七百十八番次三番 
技法:木版墨摺 法量:174×248
数量:1 
37TA/00691-001
01057
解説:子供の遊び道具であるが、具体的な競技方法は確実でない。円形を10区分して、各区分の中には身辺で使う10種の道具――瓶子、錠と鍵、笠、扇子と撥(ばち)、本、筆と硯、三宝、天童(あまがつ)、枡と斗掻、(一図は内容不明)――の略図がかいてある。題名に「児童翫当画」とあるので、一種の″当てもの″に使用したと考えられ、円形の中央部分に小円形が残っていて、その中心には薄い木片らしいものが付着しているので、この部分を使って10種のどれかが当たる仕組みと推定される。ただし、当った後の対応、それによって何を得るか、あるいは与えられるかは不明である。同一のものが2枚あるが、残存の状態はほぼ同じである。題名の下に″定価八厘″とあるが、この紙片1枚が8厘というのは高価すぎると考えられるが、また″金銭不用″の文字もあって、賭博性を否定しているようでもあり、この点も今後さらに解明しなければならない。(原島)
史料群概要
画像有