日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
当世道外遊
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:錦絵 法量:356×717
数量:3続 
37TA/00693
01060
解説:金・銀・銭の三貨を併用していた近世の通貨制度のなかで、一般人の日常生活に最も密接なものは銭貨であった。銭貨は総称として寛永通宝と呼ばれたが、時代によって素材も銅のほか真鍮や鉄を使用したり、1枚1文でなく4文、10文、100文に通用するものもあった。このうち100文に通用するのが天保6(1836)年に鋳造を始めた天保通宝で、形状も他の銭貨より大きく楕円形をしていた。1枚で100文に通用するので″当百″と呼んだが、実際には80文で取引されたという。本図は、この天保銭に他の銭貨が総がかりで対抗する様子を戯画化したもので、金貨の小判や一歩判は外側にいて気軽に観戦をきめこんでいる。(原島) (採寸情報)右と中央の版は図柄にすきまがあいてつながらないが、すきまなく合わせた寸法を表記した。右は355×243mm、中央・左は356×475mm。(青木睦)
史料群概要
画像有