日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
濃州岐阜真景(表紙)
明治7
1874
絵師: 落款: 本名等:子虎 版元:塩川亭蔵板  岐阜 
技法:錦絵 法量:180×126
数量:1 
37TA/00701-002
01069
解説:長良を中心にした岐阜の概観図である。識語の文中にも″近頃此川ニ船橋ヲ架シテ″とあり、図の中央に″く″の字形に曲った橋が描かれているが、この架橋は本図が刊行された1874(明治7)年のことで、橋の名も明七橋と呼ばれた。橋が架かる前は当然ながら渡船が交通手段になっており、本図中に記されている早田渡および馬場渡のほかに上門と忠節の渡船場があった。船橋が架けられたのも、長良川の河川交通の中心地で、本図の手前側(下辺)は長良湊と呼ばれていた。船橋とはいうが、本図を子細に見れば明らかなように、くの字に曲った上方(南側に当る)は普通の木橋で、北側に当る半分が船橋だった。正確には、木橋24間、船橋31間で、船橋の部分がやや長い。その後、1884(同17)年に全面的に木橋となり、以後も数次の改修を重ねて現在の長良橋になるが、架設場所は上下流に少しずつ変更している。(原島)
史料群概要
画像有