日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
東京勧業博覧会全図
明治39
1906
絵師: 落款: 本名等:清水成蔵 版元:清水成蔵  東京市日本橋区通二丁目十八番地 
技法: 法量:401×543
数量:1 
37TA/00723
01126
解説:本図の発行は1906(明治39)年11月であるが、描いているのは翌年3月20日に開場した東京勧業博覧会の会場図である。開場を4か月後にむかえて、会場の建設も進行していたから、大体の構成はこの通りであるが、開場1か月に発行されたNo.578の図と比較すると、若干の相違点が見出される。それは、本図が不正確であるということよりも、会の実行計画が万全でなかったのでないかとの疑惑をもつ。何故なら、本図を作製するために、会の実行団体と何らかの接触があったと考えるからである。例えば、不忍池の弁天島から先へ新しく″観月橋″を架設したのは、この博覧会の新企画であり、すでに工事も進捗して本図にも描かれているが、説明では単に″新橋″となっている。″観月橋″という名称は、この時点ではまだ決定していなかったことになる。同様に、新企画の観覧車をウォーターシュートが両者とも描かれていない。事前情報として発行した案内図に、目玉の新企画を載せないのでは、殆ど価値がないも同然といえる。(原島)
史料群概要
画像有