日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TI
02.広告/10.興業/06.見世物
02.広告
10.興業
06.見世物
(西洋木工機械見世物引札)
慶応2年4月
1866
出版人:越前屋嘉七||出版人住所:深川高橋||画家:錦江斎 艸(彫工 片田長治郎)||引札文作者:仮名垣魯文
印刷様式:墨刷 331×474
1枚
37TI/00020
01163
巨大な車輪を人力で廻転させることで生じた動力を用いて、材木を挽き、削り、穿つ作業を一般人に公開して見世物にした時の宣伝文入りの広告図である。見世物を開催した“こりば”(垢離場)は、両国橋を渡った先の本所側の東両国にあった。本来は大山参りの参詣人が、出立前に垢離をとる所であったが、やがて参詣前後の集合地として遊び場となった。『武江年表』の同年五月の項に、この見世物を紹介しているが、“されど見物甚だ少かりし故、間なく止む”とあって、余り成功しなかったようである。逆に不人気の興行だっただけに、このチラシが残ったことは意味が深い。(2003年度原島陽一客員教授作成)
史料群概要
画像有