日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TI
02.広告/07.医業・薬業/05.薬種
02.広告
07.医業・薬業
05.薬種
安川晃栄堂看板ビラ
発行者:安川晃榮堂||発行者住所:東京日本橋区上槙町
印刷様式:一部木版色刷 600×332
1枚
37TI/00030
01173
書き初めのような長大の紙に大書してある。ただし、紙は4枚を貼り継いでいる。上部中央が少し破損しているのは、この部分を釘などにかけていたものであろう。しもやけは暖房設備の乏しかった時代に、戸外や水仕事をする人には避けられない症状であったから、各種のしもやけ薬が売出されていた。しかし、暖房施設が整備し、温水器が普及した現在ではしもやけは激減しており、薬品より暖房化が有効であったことは明白である。この薬は“毒虫、水虫、糸かせによし”とも記しているが、効能には疑問が残る。下部には、馬に乗った猿がラッパを吹き、長い帽子を冠った広告人が薬を入れたカバンを肩にかけて売り歩いている様子が色刷りされている。(2003年度原島陽一客員教授作成)
史料群概要
画像有